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神戸市東灘処理場において栄養塩除去と資源再生(リン)・革新的技術実証事業を実施します
-KOBE ハーベスト(大収穫)プロジェクト-

平成24年3月30日、水ing株式会社と神戸市および三菱商事アグリサービス株式会社から構成される共同研究体は、国土交通省が公募する下水道革新的技術実証事業に「—KOBEハーベスト(大収穫)プロジェクト— 」を提案し、採択されました。

これは、当社のリン除去・回収技術と、先進的取組みを続ける神戸市の魅力、有効利用の可能性を見出す肥料企業の一体となった提案が高く評価されたものです。

大阪湾などの閉鎖性水域では、水質保全のために赤潮等の原因となる栄養塩類(リン・窒素)を除去する必要があります。一方で、リンは窒素・カリウムと並び三大栄養源と呼ばれ、多くが肥料として消費されています。埋蔵量に限りのあるリンは国際的に枯渇が懸念されるなか、我が国では全量輸入に依存しています。今後、貴重資源であるリンを「都市リン鉱山」といえる下水道から効率的に回収し、良質な肥料として活用することを目指していきます。

共同研究体の参加者と役割

水ing株式会社(代表取締役社長 廣瀬政義):実証設備の建設・運転・データ分析・解析等
神戸市(市長 矢田立郎):施設の運営調整等
三菱商事アグリサービス株式会社(代表取締役社長:三宅誠二):肥料化検討等

共同研究体の提案内容

・革新的技術により、リン濃度が高い消化汚泥から高効率に除去・回収します。また、肥料製造に適した形状のリン回収をめざします。<水質保全と資源再生の実現>
・配管閉塞等の原因のひとつであるリンを除去することで、水処理・汚泥処理の維持管理性の向上をはかります。<脱水性の確認、維持管理性向上の実現>
・回収したリンの肥料化研究を行い「神戸ブランドの循環型リン原料」として供給することで、資源の宝庫である下水道が「大収穫」に貢献します。

実証事業予定

・実証設備の建設(消化汚泥量239㎥/d、回収MAP量150t/y)、運転データの取得、解析
・普及展開可能な低コストで運転管理容易なシステムの実証
・下水処理場トータルでの運営コスト縮減の検証
・回収したリンが肥料原料として使用できるかどうかの検証

革新的リン除去・回収技術

・反応効率が高く、建設費、維持管理費が大幅に縮減出来るシステムです。
・消化汚泥から除去・回収し、肥料原料適用への具体的な有効利用検討は国内初となります。
・国際特許を取得しており、各種賞を受賞した実現性の高い技術です。

<平成24年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト※)とは>
新技術の研究開発、実用化を加速することにより、下水道事業における大幅なコスト縮減や再生可能エネルギー創出を実現し、併せて日本企業による水ビジネスの海外展開を支援するが目的。研究体に技術提案を公募し実規模レベルのプラントを設置して実証を行う国土交通省の成長戦略事業。
Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project

お問い合わせは、広報部まで
TEL:03-6830-9075
E-mail:pr.news@swing-w.com

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