2024/8/15
「水族館の水処理」授業が好評/名古屋ECO動物海洋専門学校60名に講義
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:須山 晃延、本社:東京都港区)は2024年7月19日、名古屋ECO動物海洋専門学校において、当社の社員が水族館の水処理に特化した講義を実施しました。
背景と目的
名古屋ECO動物海洋専門学校は、動物・海洋・ペット・自然環境の業界で求められる即戦力となる人材を育成する専門学校です。本講義は、2023年10月に初めて同学校で実施、次いで2024年2月にグループ校の大阪ECO動物海洋専門学校にて実施し、いずれも講義が好評であったことから再度の実施にいたりました。
水族館や動物園には、魚類や海獣類が最適な水質の下で健康に生活し、かつ観客が観賞しやすくするための水処理設備が必要です。これらの設備や水処理技術に関しては学校の専門分野とは異なるため、当社の教育協力により学生達の学びが広がることから、継続的な実施依頼に繋がっています。
当日の様子
今回は1日で2回の講義を実施し、ドルフィントレーナー専攻、水族館アクアリスト専攻、動物園・水族館&テクノロジー専攻の2年生合計約60名が参加しました。講義では、水質など水処理に関する基本項目や水族館における水処理フロー、ろ過機やポンプの種類・構造について説明し、質疑応答の場面では、「水族館の水処理フローの中で塩素を除去する工程はあるか」「水槽ごとのろ過機の大きさや台数はどのようにして決定されるか」といった質問が上がるなど、積極的に講義に参加していただきました。講義後に実施したアンケートでは参加者全員が「満足」または「やや満足」と回答し高い満足度となる結果が得られ※、「水族館で働くことになったら必要となる知識を知ることができてよかった」「多くの人が関わり水族館が成り立っていることを知ることができた」「現場へ研修に行く機会が増え、今回の授業内容の大切さをより実感、昨年より理解度が向上した」等のコメントをいただくことができました。
(※「満足・やや満足・どちらでもない・やや不満・不満」の5段階評価によるもの)
講義概要
講義日時 | 2024年7月19日(金) 1回目/9:20~10:50 2回目/11:00~12:30 |
講義名 | 水族館の水処理 |
講義場所 | 名古屋ECO動物海洋専門学校(愛知県名古屋市中区栄3-21-6) |
節水・環境配慮型/水族館で活躍する浮上ろ過装置「FMフィルタ」
講義では、ろ過機の仕組みやろ過方式の違いなど、ろ過機に関連する内容を重点的に解説し、中でも水族館等に納入実績のある当社独自の浮上ろ過装置「FMフィルタ」を例に挙げて紹介しました。「FMフィルタ」は、洗浄性に優れたろ材と独自の洗浄機構により塔内保有水での洗浄を実現し、従来の砂ろ過装置に比べて大幅に洗浄水量を削減、節水を叶える環境配慮型のろ過装置です。大口径の洗浄ポンプや洗浄配管、大容量の洗浄水槽が不要で、低コスト・省スペースを実現します。
水ingグループは、1962年(当時 荏原インフィルコ)に、東京都恩賜上野動物園に水族館ろ過機を納入して以来、国内50以上の水族館・動物園等のアミューズメント施設に水処理機器・設備を納入してまいりました。今後も水族館・動物園業界の総合水処理のパイオニアとして、動物や魚の生息環境を考慮した設計を心がけ、維持管理の利便性やLCCを意識した水処理設備とメンテナンス技術で、水族館・動物園業界に水処理で貢献してまいります。
<参考情報>
水ing(すいんぐ)グループについて
水ing(読み:すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現を目指しています。
お問い合わせは、広報部まで
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