2026/6/4
京都市・松ケ崎浄水場の粉末活性炭注入設備「カーボジェット®」が稼働開始
原水水質変動に対応する高度浄水処理を実現
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:須山晃延、本社:東京都港区)は京都市上下水道局より受注した「松ケ崎浄水場 粉末活性炭注入設備設置工事」を2026年3月に完了しました。本設備の整備により、原水水質の変動に対応した浄水処理機能の強化が図られます。

本事業の背景と目的
京都市の水道水源である琵琶湖では、季節や気象条件の影響により原水水質が変動し、かび臭などの異臭が発生することが課題となってきました。これらの原因物質は通常の浄水処理では除去が難しく、水質の安定確保に向けた対策が求められています。
こうした状況を背景に、原水水質の変化に対する対応力を強化するため、既存の粉末活性炭注入設備の更新に加え、運転や維持管理の効率化を図る取り組みが求められていました。本事業は、その一環として実施されたものです。
松ケ崎浄水場は、京都市の約4分の1の地域に水道水を供給する基幹浄水場の一つであり、水道水の安定供給において重要な役割を担っています。なお、工事にあたっては、浄水場の運転を継続しながら施工を進め、現在は設備の導入を完了しました。
水ingグループは、今後も水インフラを支える技術とサービスを通じて、安全・安心な水の供給と、持続可能な水環境の実現に貢献してまいります。
契約概要
| 工 事 名 | 松ケ崎浄水場 粉末活性炭注入設備設置工事 |
| 工事内容 | 粉末活性炭貯蔵槽建設、(既設)原水検水管の撤去・更新 |
| 事 業 者 | 京都市上下水道局 |
| 処理フロー | 琵琶湖 → 取水池 → 粉末活性炭接触池 → 急速かくはん池→ フロック形成池 → 薬品ちんでん池 → 中間塩素混和池→ 急速ろ過池→ 後塩素混和池→浄水池 → 送水ポンプ→ 配水池 → 京都市内へ |
| 入札方式 | 一般競争入札 |
| 浄水場施設能力 | 173,000㎥/日 |
| 契約金額 | 901,122,200円 |
| 契 約 日 | 2022年11月9日 |
| 工事期間 | 2024年3月6日~2026年3月13日 |
ドライ粉末活性炭注入設備カーボジェット®について
カーボジェット®は、「活性炭貯蔵槽」「定量供給機」「空気混合槽」「吸引撹拌機」で構成された、ドライ炭を直接注入する粉末活性炭注入設備です。移送における運転性・維持管理性に優れ、また、従来方式に比べ電動機等の動力負荷が少なく、省エネルギー性を実現します。

<特徴>
| ・システムの簡略化 | 独自の吸引機構の採用により、「粉末活性炭の貯蔵場所から注入点への移送」 「原水への溶解」「槽内の撹拌」を 1 台で同時かつ瞬時に行うことが可能となり、従来必要だった溶解装置や移送装置が不要になります。 |
| ・防塵対策 | 粉末活性炭の受入から注入まで完全密閉されたシステムを採用しているため、粉塵の飛散を防ぎ、作業環境を改善します。 |
| ・ハンドリング性の向上 | ドライ炭を採用しており、従来方式(ウェット炭/スラリ移送方式)の場合に必要なレコンバック等の袋を開け、溶解槽に投入する作業が不要です。またドライ炭のまま注入する直接移送方式のため、溶解槽や給水ラインが不要であり容易に運転することが可能です。 |
| ・自動制御 | 粉末活性炭の注入量を自動制御することで、高い注入精度を実現しています。また、注入前に粉末活性炭の溶解が不要なため設備立ち上げが早く、大雨や土砂災害等による急激な水質変動に対しても、迅速かつ適切な注入が可能です。 |
水ing(すいんぐ)グループについて
水ing(読み︓すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300 か所)。
“水の先をつくれ。”というブランドメッセージのもと、地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、水を通じて、暮らしと街の未来を支えています。
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