「フレームフロキュレータ」がグッドデザイン賞を受賞

日本国内の約7割の浄水場では、河川から取水した水を急速ろ過方式で処理しています。この方式では河川水に含まれる濁質分を沈でんさせるために、フロキュレータという撹拌装置を用いて薬品と濁質をゆっくりと撹拌して沈みやすい様に大きなフロック（塊り）を形成します。従来のフロキュレータは、撹拌を行う翼車（よくしゃ）の中心に羽根板を取り付けた回転軸と、回転軸を支持する複数の水中軸受けにより構成されています。一方、当社が開発した「フレームフロキュレータ」は、動力の伝達を羽根板と一体化したフレームで行い、回転軸が無く、水中軸受けを使用しない斬新な構造となっており、従来品に比べてメンテナンス性を飛躍的に向上させることに成功しました。

水道事業は、安心・安全な水を持続的に供給することが求められています。しかし、国内においては人口減少により浄水場を維持するための予算の確保が困難になっていることに加え、自然災害対応や維持管理技術者不足も課題となっています。水ingは「フレームフロキュレータ」をはじめ、さまざまなソリューションを提供することで、水道事業の発展に貢献して参ります。

【グッドデザイン賞とは】
1957年の創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。創設以来、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、延べ受賞件数は45,000件以上にのぼります。今日では多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞として知られ、グッドデザイン賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。