2020/9/4
「KOBEハーベストプロジェクト」が国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)受賞
水ing株式会社(社長:中川哲志)のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:池口学、本社:東京都港区)は9月1日、第13回国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞/イノベーション部門)を神戸市、JA兵庫六甲と共同で受賞いたしました。
国土交通省では、健全な水循環や資源・エネルギー循環を生み出す21世紀の下水道のコンセプト「循環のみち下水道」に対応する優れた取り組みを、国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」として2008年(平成20年)度から毎年表彰しています。
肥料の三大要素の一つであるリンは食料生産において不可欠な資源ですが、日本ではほぼ全量を現在輸入に頼っています。一方で、下水にはリンが含まれていることから、当社は神戸市と共同で下水中のリンを効率的に回収する取り組みを2012年(平成24年)度から開始し、それを「こうべ再生リン」と名付け肥料としての有効利用を進めてきました。これまでに「こうべ再生リン」を配合した「こうべハーベスト肥料」が、キャベツやスイートコーンなどのこうべ旬菜等の野菜や学校給食米(きぬむすめ)の栽培に使用され、地産地消による資源の循環が生まれています。
水ingグループは、今後も先進的なテクノロジーで水循環や資源・エネルギー循環を創出し、持続可能な社会の実現のために貢献してまいります。
参 考
「こうべ再生リン」とは
神戸市の東灘処理場で下水汚泥から生産された「リン酸マグネシウムアンモニウム」の肥料名称であり、リン20%と窒素4%とマグネシウム11.5%が含まれている。均質な形状で、効き目の長い緩効性の肥料。
「こうべハーベスト肥料」とは
「こうべ再生リン」を配合し、こうべ旬菜等の野菜や学校給食米(きぬむすめ)の栽培に使用している肥料。園芸用の「こうべハーベスト10-6-6-2」と水稲用の「こうべハーベスト水稲一発型」があり、どちらの肥料もJA兵庫六甲・神戸西グリーンセンター(神戸市西区平野町印字660-1)で販売している。
▸こうべハーベスト10-6-6-2(こうべ再生リン20%配合)こうべ旬菜等の園芸用肥料 / 肥料成分(窒素 10%、リン 6%、カリウム 6%、マグネシウム 2%)
▸こうべハーベスト水稲一発型(こうべ再生リン15%配合)きぬむすめ用の水稲用肥料 / 肥料成分(窒素 18%、リン 13%、カリウム 13%、マグネシウム 1.5%)