2025/7/10
泉北環境整備施設組合と汚泥再生処理センター整備工事契約を締結
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長︓須山晃延、本社︓東京都港区)は2025年5月23日、大阪府泉大津市、和泉市、高石市の3市で構成する泉北環境整備施設組合との間で、「汚泥再生処理センター整備工事」に関する契約を締結しました。
本事業の背景と特徴
1987年に供用を開始した泉北環境整備施設組合第1事業所し尿処理場は、経年劣化による老朽化が進行しています。また、組合市の人口減少や下水道の普及により、し尿および浄化槽汚泥の搬入量が減少しています。こうした背景から、施設の老朽化に伴う適正処理への対応、維持管理費の削減、し尿および浄化槽汚泥処理における未活用資源の回収・再資源化に対応するため、既存施設を活用し、処理水の放流先を公共用水域から泉大津市公共下水道へ切り替えて「汚泥再生処理センター」にリニューアルされることとなりました。
施設整備にあたっては、資源化方式に汚泥の助燃剤化及びリン回収によるマテリアルリサイクル技術を採用することで、循環型社会の形成に取り組み、二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。
契約概要
工 事 名 | 汚泥再生処理センター整備工事 |
発 注 者 | 泉北環境整備施設組合 |
構成市町 | 大阪府泉大津市、和泉市、高石市 |
工事場所 | 大阪府泉大津市汐見町98番地 |
事業方式 | 設計・施工一括(DB)方式 |
処理方式 | 〔資源化方式〕 助燃剤化方式及びリン回収 〔水処理方式〕 前脱水処理後に下水道放流する処理方式 |
処理能力 | (既存施設)200 kL/日(し尿︓125 kL/日、浄化槽汚泥︓75 kL/日) (竣工後)86 kL/日(し尿︓47kL/日、浄化槽汚泥︓39 kL/日、生ごみ︓150kg/日) |
契約金額 | 2,220,000,000円(税抜) |
契 約 日 | 2025年5月23日 |
工事期間 | 2025年5月23日~2028年3月31日 |
本事業における当社の役割
本工事は、し尿等の適正処理を継続しながら既設建屋を活用したリニューアル工事です。当社は、リニューアル工事の設計から施工までの一連の業務を担います。資源化設備として、当社が開発した軸摺動式スクリュープレス脱水機を使用した低含水率脱水システム「バリュースラッジシステム®」の採用に加え、実績豊富なMAP方式によるリン回収を行います。さらに、近年激甚化する災害に対しても、万全の対策を施します。当社が保有する技術と長年に亘り培ってきた設計・施工のノウハウ活かし、(仮称)汚泥再生処理センターの安定・適正運営の実現と、循環型社会形成に貢献してまいります。
<ポイント>
● し尿処理施設から汚泥再生処理センターにリニューアル
・処理方式を「低希釈高負荷酸化処理方式」から「前脱水処理後に下水道放流する処理方式」に変更し、施設のコンパクト化、維持管理費の削減を実現。
・汚泥の助燃剤化、脱水ろ液からのリン回収(MAP方式)を採用し、未活用資源の回収・再資源化を実現。
・し尿等の適正処理を止めることなく、リニューアル工事を実施。
● 安定的した資源化を実現する実績豊富な設備
・助燃剤施設採用実績No.1の「バリュースラッジシステム®」の採用により、安定した助燃剤製造を実現。
・実績豊富なMAP方式によるリン回収システム。
● 災害対策の取組み
・浸水リスクの少ない建屋を活用したリニューアル計画。
・使用建屋の耐震補強工事を実施。

ご参考
水ingグループについて
水ing(読み︓すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現を目指しています。
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