2011/11/15
リン除去・回収技術にて「第48回下水道研究発表会 優秀発表賞」を受賞
第48回下水道研究発表会の口頭発表にて、消化汚泥におけるスケールトラブルの原因分析と、当社の消化汚泥からのリン除去・回収装置であるリフォスマスター・シリーズ汚泥MAP型の効果に関する研究発表が優秀発表賞に選ばれました。
これは、当社のリン除去・回収技術と、下水処理場の維持管理で蓄積された消化汚泥に関する知見とが高く評価されたものです。
■下水汚泥の利活用と諸問題
エネルギー問題が深刻化するなか、下水汚泥消化設備で生成した消化ガスは、有用なエネルギー源として利活用が進められています。一方、下水汚泥の消化により排出されるリン・窒素は、一部がMAP結晶(リン酸マグネシウムアンモニウム)となり、配管や汚泥処理機器に付着して運転トラブルを引き起こすことが知られています。
■本研究の目的
消化汚泥におけるMAPの生成を予測することで、MAPによる運転トラブルの予防保全に役立てます。また、消化汚泥からリン除去・回収を行うことによるトラブル抑制効果を、定量的に評価することを目的とします。
■「リフォスマスター・シリーズ汚泥MAP型」の特長
リフォスマスター汚泥MAP型は、消化汚泥からMAPとしてリンを除去・回収することで、水処理設備へのリン負荷を軽減します。また、処理後の汚泥中のMAPの生成を抑制して運転トラブルの軽減を図る装置です。さらに、回収したMAPは、貴重なリン資源として利用できます。