2025/5/22
神戸市玉津処理場リン回収設備完成記念式典に参列
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:須山晃延、本社:東京都港区)は4月25日、神戸市内の玉津処理場内で行われた「リン回収設備完成記念式典」に参列しました。

リン回収設備を設置した背景
玉津処理場は神戸市西区約21万人の下水を処理しており、既に市内でリンを回収している東灘処理場(東灘区)に続くリン回収設備を設置した2か所目の処理場になります。両処理場を合わせた年間回収能力は約200トンで、国内最大規模の下水汚泥からのリン回収施設となっています。
肥料の三要素は「チッ素、リン酸、カリウム」で、このうちリン酸の原料となるリン鉱石はほぼ全量を輸入に頼っていますが、リンを回収、再利用することで、資源循環や食料安全保障に貢献することが可能となります。
水ingエンジニアリングでは、水ingから事業承継する前の2011年度から神戸市と協力して技術開発を進め、汚泥からリンを回収・再生する技術を確立しました。
現在、東灘処理場で回収したリンは、水ingエンジニアリングが買い取り、回収リンを原料とした肥料を製造・販売しています。
今後の展開
神戸市では来年(2026年)度、市内の東灘処理場に3基目のリン回収設備を設置し、回収能力のさらなる拡大を計画しています。実現すれば、市内全体で年間300トンの回収量となり、神戸市内の年間需要(約400トン)の多くをカバーできる他、他都市への供給も行い、資源循環や食料安全保障への貢献度がさらに高まる見込みです。


式典の様子
当日は、久元喜造 神戸市長、岡良介 国土交通省水管理・国土保全局上下水道企画課長、野島夕紀 農林水産省農産局技術普及課肥料調整官、平尾勝春 JA兵庫六甲代表理事組合長をはじめ関係者約40名が参列し、地域循環の輪、リン回収設備、神戸再生リンを活用した肥料「こうべハーベスト」でできた農産物や日本酒などについてPRしました。
水ingグループは、今後も地域の水インフラ持続に貢献するため、安全・安心な設計・建設工事を実施してまいります。
水ing(すいんぐ)グループについて
水ing(読み:すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現を目指しています。
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