2016/2/29
大容量紫外線LED消毒装置を東京大学との共同研究により開発
水ing株式会社(社長:水谷重夫、本社:東京都港区)は、水道、産業向けの大容量紫外線LED消毒装置を東京大学先端科学技術研究センター小熊久美子准教授との共同研究により、開発したことをお知らせ致します。
水ingは、総合水事業会社のパイオニアとして、他社に先駆け30年以上前から水銀ランプを使用した紫外線消毒装置を水道水クリプトスポリジウム等病原性生物対策や産業用水殺菌・滅菌用途向けに数多く納入してきましたが、将来的に消費電力が少なく寿命が長い紫外線LEDの普及が進むと考え、2年前より、紫外線LEDの水処理への適用研究の第一人者である東京大学先端科学技術研究センター小熊准教授と、共同研究を行ってきました。
紫外線LEDは、水銀ランプに比べて、動作電圧が低い、出力コントロール性が良い、ウオーミングアップ時間が不要で立ち上がりが早い、光源が小型のため交換も容易でメンテナンス性が高いなどの特長を有しており、水道、産業、医療など幅広い分野への適用が可能です。
紫外線LED消毒装置は、これまで家庭用浄水器などの分野では開発が行われていますが、消毒に必要な照射強度が低いため、水道用や産業向けなど、大容量への実用化は難しいと考えられてきました。しかし紫外線LED素子の性能が急速に進歩していることに加え、水ingでは、これまでの豊富な実績と長年培ったノウハウにより装置本体の構造を一から見直し、紫外線LEDに最も適合した装置を小熊准教授と共同で開発しました。
今後、東京大学と共同で性能検証を行い、日量500トンの水処理装置を市場投入し、その後、適応水量や照射面の洗浄機構付装置など、順次ラインナップを拡充する予定です。
紫外線LED消毒装置は、産業用水や製品殺菌用のほか、水道水向けにはクリプトスポリジウム対策用として大きな市場があり、全国に1,700箇所以上あるクリプトスポリジウム対策を必要とする浄水場や、今後需要が増加する産業用水用水銀ランプ装置の更新ニーズに向け、販売する予定です。
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