2024/4/23
宮崎県門川町と「門川町次期衛生センター(仮称)建設工事」契約を締結
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:須山 晃延、本社:東京都港区)は、宮崎県門川町との間で、設計・施工一括発注(DB:Design Build)方式による「門川町次期衛生センター(仮称)建設工事事業」(以下、「本事業」)に関する契約を締結しました。
本事業の背景と特徴
門川町のし尿処理施設である門川町衛生センターは、経年劣化による施設の老朽化が進んでいます。また、合併処理浄化槽※1や簡易水洗トイレの普及に伴い、処理対象物の性状や処理量が稼働当初とは大きく異なり、その結果、処理効率の低下や運転管理の煩雑化といった課題を抱えています。さらに、施設を取り巻く社会の変化に合わせて、二酸化炭素排出量の削減や4R(Refuse:ごみの発生回避、Reduce:ごみの発生抑制、Reuse:再使用、Recycle:再生利用)を通じて環境への負荷軽減を求められるなど、時代に対応した衛生センターへと更新することが求められています。
本事業では、民間事業者のノウハウや先進技術、創意工夫などを取り入れることにより、上述した課題を解消し、地域における循環型社会の実現を推進します。プラント機能の信頼性・保全性を確保するとともに、激甚化する災害にも対策を講じ、施設の長寿命化や強靱化に配慮しつつ、省エネや二酸化炭素排出量の削減が期待されています。
※1家庭から出る生活排水のすべてを、微生物の働きなどを利用して浄化し、きれいな水にして放流するための装置。
契約概要
工 事 名 | 門川町次期衛生センター(仮称)建設工事 |
対象施設 | 汚泥再生処理センター(宮崎県東臼杵郡門川町大字門川尾末2998-1) |
計画処理水量 | 23kl/日 |
契 約 日 | 2024年3月11日 |
工事期間 | 2024年3月11日~2027年10月31日 |
処理方式 | 前脱水+生物学的脱窒素処理+高度処理 |
本事業における当社の役割
当社は、汚泥再生処理センターの設計から施工までの一連の業務を担います。当社が開発した軸摺動式スクリュープレス脱水機を使用した低含水率脱水システム「バリュースラッジシステム®」の採用に加え、近年頻発する災害への対策も万全に施すなど、当社が保有する技術と長年に亘り培ってきた設計・施工のノウハウ活かし、門川町次期衛生センター(仮称)の安定的で効率的な運営の実現に貢献してまいります。
<ポイント>
● 水処理
・前脱水設備の採用により、水槽容量をコンパクト化し、曝気ブロワの動力低減を実現。
● 資源化設備の安定化
・独自の脱水システムで安定した処理を実現。
● 災害対策の取組み
・断水時でも、受水槽の水と井水を利用し、通常の運転が可能。
・非常用発電機を利用し、し尿等の受入を継続。
・南海トラフ巨大地震を想定した浸水対策。
● 省エネへの取組み
・省エネルギー技術評価を受賞した脱水機を採用。
・既設の脱水機1台当たりと比較し、CO2排出量を約40%削減。
ご参考
水ingグループについて
水ing(読み:すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける(ing)」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センターし尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。
これからも地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現に貢献してまいります。
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