2024/5/20
鶴岡市公共下水道汚泥資源化(コンポスト化)事業施設整備業務契約を締結
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長︓須山晃延、本社︓東京都港区)は山形県鶴岡市との間で、設計・施工一括発注(DB︓Design Build)方式による「鶴岡市公共下水道汚泥資源化(コンポスト化)事業施設整備業務」に関する契約を締結しました。
本事業の背景と特徴
鶴岡市では、下水処理過程で発生する汚泥や消化ガス、熱エネルギーなどを循環資源とし、「コンポスト」や「消化ガス発電」などの資源化事業に取り組んでいます。
1986年より稼働する鶴岡市コンポストセンターでは、近隣にある鶴岡浄化センターから輸送された下水汚泥をコンポスト(堆肥)化し、その堆肥は「つるおかコンポスト」※1としてJA鶴岡によって販売されています。SDGsの広がりや、近年の世界情勢による肥料価格の高騰により、「つるおかコンポスト」は全国から注目を集め、需要が高まる一方、同施設は老朽化に伴い稼働率を制限したことで、製造量の減少、また、設備のメンテナンス費増加といった課題を抱えています。
本事業では、民間事業者のノウハウや技術の活用を目的としたDB(Design、Build)方式で新施設を建設することで、上述した課題を解消し、鶴岡市における持続可能な循環型社会の実現に寄与します。
※1脱水した汚泥にもみ殻を加え、高温で発酵させた堆肥。土壌改良材として緑農地に還元される。
2023年度の生産量は年間530t。
契約概要
事 業 名 | 鶴岡市公共下水道汚泥資源化(コンポスト化)事業施設整備業務 |
契 約 者 | 水ingエンジニアリング・石庄建設・山田工務店・アベ電工特定建設工事共同企業体 |
新設場所 | 鶴岡浄化センター敷地内(山形県鶴岡市宝田3丁目21-1) |
コンポスト製造量 | 1,620t/年 |
契 約 日 | 2024年3月25日 |
工事期間 | 2024年3月25日~2027年3月31日 |
本事業における当社の役割
当社は、新規コンポスト施設の設計、施工、および建設後のメンテナンスの業務を担います。長年培った技術とノウハウを活用するとともに、発酵設備に当社製品の「パドル式撹拌装置」を採用することで、メンテナンス費の削減、コンポスト製品の安定供給を実現し、安定的で効率的な運営に貢献します。
<ポイント>
● 発酵設備
混合と解砕に優れるパドル式撹拌装置により、ムラの無い均一な発酵が可能。
● コスト削減
一次発酵槽、二次発酵槽を一体化し、機器点数が削減することで、設備のメンテナンス費とユーティリティコストを削減。
● 省エネへの取り組み
プラント機器や建築付帯設備(照明・空調設備等)に省エネ性能の高い機器を採用することで、消費電力や温室効果ガスを削減。
関連リリース
水ingグループについて
水ing(読み:すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける(ing)」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センターし尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。
これからも地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現に貢献してまいります。
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